体外循環技術
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体外循環における遠心ポンプ出力信号の一元化表示について
―より簡便な生体情報一元化表示を目指して―
廣浦 学柳沢 安毅三井 則和戸塚 信幸山越 裕司井村 昌弘松坂 篤松永 正彦坂本 直矢岡本 辰成後藤 博久
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2001 年 28 巻 2 号 p. 52-53

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抄録

【要旨】開心術での人工心肺装置の出力に関して,従来よりこれらのデータを統合するには,出力型式の違う機器ごとにインターフェイスを作製しなければならず,コストやメンテナンス面で問題となっていた。今回,遠心ポンプの出力信号を,術中生体情報モニタに接続している外部機器接続モジュールに入力した。出力信号としては回転数,流量,送血圧である。モニタ画面上には生体情報とともに,遠心ポンプからのデータを数値表示させることが可能で,技士用スレーブモニタに表示させることも可能である。特にトレンド表示においては,血行動態と同時に遠心ポンプ盾報が時系列で表示でき,その臨床的意義は大きい。また術者や麻酔医ヘポンプの運転状況をリアルタイムに知らせることができる。更に血行動態情報に外部情報がリンクできることで,生体情報解析を必要とする研究者には有益である。データは最長24時間分保存されているので,専用の解析ソフトにより,トレンドデータを数値としてフロッピィデスクへ保存でき,ほかのコンピュータでの解析可能である。

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© 日本体外循環技術医学会
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