体外循環技術
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体外循環中のコンピュータ操作法についての検討
唐澤 あや子百瀬 直樹後藤 悟山越 理恵又吉 盛博安藤 勝信中島 逸郎
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2003 年 30 巻 2 号 p. 89-92

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抄録
【要旨】コンピュータの有用性は,数施設から報告されているが,広く普及するには至っていない。これは,コンピュータの複雑なキー操作が体外循環の妨げになると思われていることが原因の一つではないかと考える。今回この点について,コンピュータと筆記の操作時間を比較検討した。コンピュータとしてメディカルトライシステム社の人工心肺支援システム,筆記には一般的な人工心肺チャートを使用した。体外循環中の各イベント時に,それぞれコンピュータ操作時間と筆記によるチャート記載時間を計測した。計測の結果,筆記はコンピュータ入力の約3.5倍の時間を要した。これはコンピュータが数回の簡単なキー操作で入力可能であったのに対し,筆記では血圧や温度などを書き写すため,時間と手間を要した。以上のことから,コンピュータは,筆記よりも体外循環操作をスムーズに行えることが示唆された。更にコンピュータは,把握しなければならない情報が一括表示され,設定値から外れた場合にはアラームを発するなど,安全性確保や省力化を進めるうえでも有用であると考えられる。
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© 日本体外循環技術医学会
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