体外循環技術
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脳分離体外循環回路の改良
古籏 章裕柳澤 千昭坂口 英誠熊谷 英明笹川 圭小林 浩恒元 秀夫
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2005 年 32 巻 2 号 p. 225-228

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抄録
【要旨】当院では1996年より,落差脱血,1ローラー3分枝送血にて選択的脳分離体外循環(SCP)を行ってきた。従来の方法では,術中SCP選択,緊急時の脳分離体外循環回路(脳分離回路)のセットアップにおいては時間を要し,迅速な対応に欠けていた。そこで,術中大動脈解離などの緊急時への即応性と操作性を向上させた脳分離回路を考案し,改良を行った。脳分離回路分岐部位の変更,分岐部位へのEBSコネクタ(6×6mm)採用,脳分離回路一部Pre connectにより,操作性が向上し,セットアップ時間が平均25分短縮した。EBS用コネクタによる拡張性を付加することで術中SCP移行,術中大動脈解離などの緊急時への迅速な対応が可能になった。体外循環中においても,迅速かつ安全に脳分離回路を組み込めるシステムを確立することで,体外循環システムおよび術中管理の安全性向上に繋がると考えられる。本回路は,術中および緊急手術時の回路セットアップ時間が短縮でき,今後十分に活用可能である。
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© 日本体外循環技術医学会
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