体外循環技術
Online ISSN : 1884-5452
Print ISSN : 0912-2664
ISSN-L : 0912-2664
成人用膜型人工肺の使用経験
― JMS社製OxiaLPについて―
鈴木 雅和伊藤 孝彦菊地 徹
著者情報
キーワード: 人工肺膜面積, 吸水量
ジャーナル フリー

2005 年 32 巻 4 号 p. 404-406

詳細
抄録
【要旨】低充填量かつ最大流量7L/minの成人用膜型人工肺,JMS社製Oxia LPを臨床使用する機会を得たので,当院で現在まで使用してきたdideco社製D-903およびD-705と比較検討した。各人工肺と現在使用している,成人用回路,中人用回路をそれぞれ組み合わせ,体表面積1.5m2を境界として,4通り2対象群に分類し,充填量,体外循環条件,血液濃縮器の使用状況,術後出血,各人工肺の圧力損失,血液ガスデータ,静脈リザーバー性能を比較検討した。対象群の中では,1.5m2以上でOxia LPを使用した症例が血液濃縮器の使用率が有意に低下した。また,血液ガスデータは,人工肺膜面積が大きいほど安定する結果となった。Oxia LPは静脈リザーバーが疎水性フィルターで構成され,高流量時のレベル変動や吸水量が少なく,更なる総充填量の削減となった。成人用人工肺としては,膜面積が少なくなったため,膜面積の大きい人工肺より安定度は劣るが,PaO2に注意すれば,幅広く対応できる人工肺であると考えられた。
著者関連情報
© 日本体外循環技術医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top