体外循環技術
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膜型人工肺の臨床使用経験
― メラNHP,Oxia,Oxia-LPの比較検討―
安田 英之北本 憲永神谷 典男大越 真紀子小出 昌秋
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2005 年 32 巻 4 号 p. 407-410

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抄録
【要旨】中空糸表面にシリコンコーティングを施した泉工医科工業社製人工肺メラNHPエクセランプライム(NHP)を臨床使用し,ヘパリンコーティング仕様のJMS社製人工肺Oxia,Oxia-LPと比較検討した。2003年10月から2005年9月までに行った成人体外循環48症例を対象に,NHPを使用した16例(NHP群),Oxiaを使用した16例(OX群),Oxia-LPを使用した16例(LP群)を対象に,操作性,酸素化能,ガス交換能,血算について比較検討した。酸素化能はPaO2が開始5分で,OX群がNHP群,LP群に対して有意(P<0.01)に高値を示した。FiO2、は3群ともに開始から離脱まで0.7~0.8で推移した。酸素運搬能,有効肺血流量率は3群間に有意差を認めなかったが開始後と離脱時の変化率はNHP群が酸素化能は高く維持された。血小板保存率は開始5分,60分,離脱時においてNHP群に対してLP群が有意に温存された。NHP群では酸素化能が開始から離脱まで安定して推移しており,シリコンコーティングの効果によるものと考えられ,長期使用の可能性が示唆された。
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© 日本体外循環技術医学会
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