抄録
当施設では,年間70~80例の開心術を行っている。体外循環数は年間30~40例であり,回路を数種類保有することは保管場所や滅菌期限の問題から難しい。これまで,人工肺を接続しない左心バイパス回路は症例数が少ないため手術ごとに作製してきたが,緊急手術や循環中の体温低下,出血の回収に対応するため,町田市民病院の回路を参考に左心バイパス回路を作製した。遠心ポンプは通常使用している回路のものを流用し,血液や輸液の熱管理を行う回路は通常使用している心筋保護回路を流用した。新たに作製した回路は,術野回路(送脱血回路・吸引回路),ソフトリザーバー,ハードシェルリザーバー接続ワンタッチコネクターである。結果,新たに作製した回路は最小限にとどめることができ,保管場所も小さくてすみ,準備や操作も特別な操作を必要とせず安全であった。