抄録
当院の脳分離体外循環は,3分枝への送血を1機のローラーポンプを使用して行っている。そのため各分枝への送血流量測定に超音波血流計(トランソニック・システムズ社製:HT-320)を用いている。しかし,超音波流量計の計測値の合計とローラーポンプの表示値に差が生じることから,超音波流量計のプローブについて検討した。また,チューブの種類による流量特性についても検討を行った。実験は,ローラーポンプ出口から5cmごとにプローブを3つ装着した状態で水道水を循環して行った。計測は,50mL/分,100mL/分から1,000mL/分まで100mL/分間隔で計測した。結果は,チューブごとの流量特性は得られなかった。低流量で誤差が生じたが,チューブによる問題ではなく,プローブに原因があった。計測に用いたプローブ一つに低流量で誤差の生じるものがあり,メーカーの精度範囲を超えていた。これにより,チューブごとの流量測定結果に影響が出たと考えられた。