体外循環技術
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人工心肺回路内微粒子および微小異物の検討
篠田 悟新美 伸治洞 博之長谷川 静香林 裕樹
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2007 年 34 巻 1 号 p. 13-18

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抄録

【要旨】脳機能障害の原因のひとつと考えられる,CPB回路内微粒子や微小異物の確認とPBFによる除去効果の検討を行った。方法は,顕微鏡法に即した方法(微小栓子分析キット)を選択し,当院の充填方法による検討を行うため,プライミングラインおよびリザーバー内の両フィルターを使用するU群と,注射剤をCPB回路内へ充填操作を行うことによる注射剤内の変化などの確認を行うため,使用しないNu群に分け分析を行った。その結果,U群では,充填液中に存在した捕捉物は,透明な樹脂片や繊維様異物が確認され,繊維様異物はすべて40μm以上の大きさであった。人工肺,血液回路充填後に79個/20mLと最も多くの捕捉物が確認され,Nu群では,注射剤のリザーバーへの充填操作後に114個/20mLと最も多くの捕捉物が確認された。また,繊維様異物も確認され,その他に円柱状の異物が確認された。両群ともにPBF使用後は除去率100%と濾過メンブレン上には確認可能な捕捉物は認められなかった。PBFの除去効果は,微小栓子分析キットによる検討では,高い除去効果を示した。

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© 日本体外循環技術医学会
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