体外循環技術
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冠動脈バイパス手術における機械的循環補助の位置づけ
伊藤 英史三宅 陽一郎岡部 学
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2008 年 35 巻 2 号 p. 128-132

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抄録
要旨連続した123症例の冠動脈バイパス術(CABG)をoff-pump bypass CABG(OPCAB)82例、OPCAB+大動脈バルーンパンピング(IABP)18例、On-pump beating CABG23例の3群に分類し機械的循環補助の役割と有効性について検討した。術前の心機能状態はOPCAB+IABP群、On-pump beating CABG群の方がOPCAB群より悪かった。手術時間、48時間以上の長期人工呼吸補助、術後再開胸止血術を必要とした症例はOn-pump beating CABG群で多かったが、その他の術後の合併症、グラフト開存率などに有意な差は認められなかった。OPCABを標準術式とした場合には従来のOn-pump beating CABG対象症例のうちIABP補助下でのOPCABによって対応できる症例が含まれると考えられた。その結果としてCABGではOPCAB、OPCAB+IABP、On-pump beating CABGの順に機械的循環補助は位置づけられた。
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© 日本体外循環技術医学会
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