体外循環技術
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ヘパリン起因性血小板減少症を合併した症例に対する体外循環について
柏 公一渡邊 恭通玉井 久義小野 稔
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2008 年 35 巻 2 号 p. 133-135

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抄録
要旨ヘパリン起因性血小板減少症を合併した患者に対して、抗トロンビン剤のアルガトロバンを使用して体外循環下の心臓手術を行った。アルガトロバンの投与は、これまでの症例報告を参考に初回0.1mg/kg、持続5~7μg/kg/minで行い、ACTが400~450秒の間になるように努めた。しかし、ACTのコントロールに難渋し、大幅な延長を認める結果となった。アルガトロバンには中和剤がなく、体外循環終了から約2.5時間後のACTは280秒もあったが、手術は無事終了した。
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© 日本体外循環技術医学会
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