2022 年 40 巻 1 号 p. 2-9
脳炎後てんかんは難治に経過するが、自己免疫介在性脳炎(AIME)後てんかんの治療に関する検討は少ない。AIME後てんかんに対する抗てんかん薬(ASMs)の有用性について後方視的に検討した。AIME後てんかんと診断された5例(男児3例)を対象とした。AIMEの発症年齢は中央値7歳10カ月で、4例でAIME発症4週以内の急性期にてんかん重積状態が認められた。3例は急性期から発作が持続し、全例で4カ月以内にてんかんを発症した。ASMsは、ラモトリギン、ラコサミド、ペランパネル(PER)で発作減少率50%以上の有効性を認めた。副作用は4剤で認められ、トピラマート、ニトラゼパムで眠気が強く出現した。
AIME後てんかんでは、Naチャネル拮抗剤やPERが有効で、副作用の観点からγ-aminobutylic acid(GABA)作動性ASMsは選択を控えてもよいかもしれないと考えられた。