てんかん研究
Online ISSN : 1347-5509
Print ISSN : 0912-0890
ISSN-L : 0912-0890
原著
小児期発症自己免疫性介在性脳炎後てんかんにおける抗てんかん薬の有用性の検討
野々山 葉月菊池 健二郎代田 惇朗平田 佑子松浦 隆樹小一原 玲子高橋 幸利浜野 晋一郎
著者情報
ジャーナル 認証あり

2022 年 40 巻 1 号 p. 2-9

詳細
抄録

脳炎後てんかんは難治に経過するが、自己免疫介在性脳炎(AIME)後てんかんの治療に関する検討は少ない。AIME後てんかんに対する抗てんかん薬(ASMs)の有用性について後方視的に検討した。AIME後てんかんと診断された5例(男児3例)を対象とした。AIMEの発症年齢は中央値7歳10カ月で、4例でAIME発症4週以内の急性期にてんかん重積状態が認められた。3例は急性期から発作が持続し、全例で4カ月以内にてんかんを発症した。ASMsは、ラモトリギン、ラコサミド、ペランパネル(PER)で発作減少率50%以上の有効性を認めた。副作用は4剤で認められ、トピラマート、ニトラゼパムで眠気が強く出現した。

AIME後てんかんでは、Naチャネル拮抗剤やPERが有効で、副作用の観点からγ-aminobutylic acid(GABA)作動性ASMsは選択を控えてもよいかもしれないと考えられた。

著者関連情報
© 2022 日本てんかん学会
前の記事 次の記事
feedback
Top