実験社会心理学研究
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展望論文
存在脅威管理理論の足跡と展望―文化内差・文化間差を組み込んだ包括的な理論化に向けて―
脇本 竜太郎
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44 巻 (2005) 2 号 p. 165-179

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抄録

人間の社会的行動は,自尊心への欲求から説明されることが多かった。しかしながら,その自尊心への欲求自体が,“なぜ”人間にとって重要なのかは実証的に検討されてこなかった。この“なぜ自尊心の欲求が重要なのか”という問に存在脅威(死の不可避性の認識に基づく脅威)の緩衝という観点から答え,人間の社会的行動を包括的に説明する枠組みたるべくして登場したのが存在脅威管理理論である。本稿では,まず存在脅威管理理論の概要について紹介する。次に,既存の研究を概観し,存在脅威管理理論がもたらした成果と,個々の社会的行動の実証的検討における課題について述べる。最後に,近年報告されている存在脅威管理方略の差異に関する知見を紹介し,そのような文化内・文化間差を存在脅威管理理論がいかに捉え,組み込んでいくべきかについて展望を述べる。

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© 2005 日本グループ・ダイナミックス学会
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  • 電子ジャーナルでカラー図版に対応します

    実社心研は紙媒体とJ-STAGEから提供しているPDFの2つで刊行していますが,これまでいずれもカラー図版に対応していませんでした.著者最終稿としてカラー図版が提供された場合も,グレースケールにして掲載していました.これは,紙媒体だとカラー印刷のコストが大きいことによるものですが,電子ジャーナルであればそのコストはかなり小さくなります.そこで,著者のご希望に応じて,電子ジャーナルについてはカラー図版に対応することにしました(紙媒体は今後もグレースケール化します).ただし,対応には実費(現状で図版1点につき800円(税抜))がかかりますので,これは著者にご負担いただきたく存じます.
    執筆・投稿規程の最後にある「内規」に,「電子ジャーナルにおいては,論文中の図表をカラーで掲載することができる。ただし,希望する場合は当該論文の著者が実費を学会に支払うこととする。」という事項を付け加えたので,ご確認下さい.
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