教育・社会心理学研究
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2者関係に及ぼす自己評価の効果
他者からの働きかけに対する反応を規定する要因として
梶田 叡一
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1966 年 5 巻 2 号 p. 231-238

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抄録

2者関係において, 相手から受容されたり受容されなかったりする際, 自己評価のレベルによって相手に対する反応がどのように異なるか, という問題について実験が行なわれ, その結果の解釈について若干の考察がなされた, そして, 自己評価のレベルは状況の受取り方の枠組を形作っているものとする考え方が示された.
実験結果は次の通りである.
(1) 操作された受容, 非受容と被験者の自己評価のレベルがどちらも相手に感じる魅力の程度に対して効果を持つ. すなわち, 受容された場合は相手に魅力を感じ, 又自己評価の高い人の方が相手に魅力を感じやすい. 尚, 両要因間の相互作用の効果は見られなかった.
(2) 受容されたと感じるかどうかという受取り方は自己評価のレベルによって影響を受ける. すなわち, 自己評価の高い人は受容されたと感じやすい.
(3) 自己評価のレベルに関係なく, 受容されたと感じた人は相手に対して魅力を感じやすい.

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