日本食品化学学会誌
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論文
遺伝子組換え食品中のNPTIIタンパク質検出用ELISA法の構築
佐々木 和生梅津 博紀山田 晃世鎌田 博小関 良宏
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2005 年 12 巻 3 号 p. 140-144

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抄録
ネオマイシンホスホトランスフェラーゼII(NPTII)タンパク質を特異的に検出するELISAシステムを組換え大腸菌で大量発現したNPTIIタンパク質に対する抗体を使用して構築した。このシステムを用いることで、遺伝子組換えタバコで発現しているNPTIIタンパク質を定性的に検出することができた。一方、遺伝子組換えしていないタバコ、ダイズ、トウモロコシ、ジャガイモでは非特異的な検出は認められなかった。これらの結果から、本研究で構築したELISAシステムは、遺伝子組換え食品中のNPTIIタンパク質のモニタリングに適用可能であることが示唆される。
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© 2005 日本食品化学学会
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