抄録
ネオマイシンホスホトランスフェラーゼII(NPTII)タンパク質を特異的に検出するELISAシステムを組換え大腸菌で大量発現したNPTIIタンパク質に対する抗体を使用して構築した。このシステムを用いることで、遺伝子組換えタバコで発現しているNPTIIタンパク質を定性的に検出することができた。一方、遺伝子組換えしていないタバコ、ダイズ、トウモロコシ、ジャガイモでは非特異的な検出は認められなかった。これらの結果から、本研究で構築したELISAシステムは、遺伝子組換え食品中のNPTIIタンパク質のモニタリングに適用可能であることが示唆される。