森林立地
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奄美大島のスダジイ林について
寺師 健次
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1983 年 25 巻 1 号 p. 23-30

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抄録

この研究は亜熱帯有用広葉樹の資源育成と管理技術に関する研究の一環として行った奄美諸島の広葉樹林実態調査の一部をとりまとめたものである。奄美大島はスギ,ヒノキの適地が少なく,森林の大半を常緑広葉樹林が占めており,この資源育成は木材生産だけでなく国土保全や水資源かん養など公益的な面からも極めて重要である。奄美大島の森林については迫や宮脇らの植物社会学的研究により種組成が明らかになり,また最近では下地尾方上中瀬戸口らの研究によって生産構造や機能的側面も明らかになりつつある。ここではスダジイを主林とする二次林の植生と林分構成および現存量について報告する。

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© 1983 森林立地学会
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