2001 年 16 巻 1 号 p. 43-50
小型モービルタワーヤーダや自走式搬器を利用した軽架線集材に適合した路線配置計画のために地形要素に基づいて区分した領域について斜面傾斜,転石数,斜面型を調査した。領域をポリゴンとし,その地形・地表特性を属性としてGISに取込み,集材作業における各領域を評価するためのアルゴリズムを提案した。まず,集材線設置案を隣接ポリゴンとの位置関係から選定する。次に,集材線の優位性を最大傾斜線方向の斜面型の組合せから,また,集材作業上の適性を等高線方向の斜面型の組合せから判定する。以上の結果を用いて路線通過必要度を隣接ポリゴンに設置した集材線の支柱となるポリゴンであるか否かに基づいて判定し,手順に従って調査事例に適用し,必要度が高い地点を示した。