抄録
公共事業は工事の各段階において評価が義務づけられている。しかしその評価方法については評価項目を含め様々な見解がある。ここでは基本的に林野庁の考え方に基づいた新たな考え方を示し,輸送機能と施業機能の林道の基本的機能について取り上げ,具体的にどのくらいの値になるか,GISを用い具体的対象区域について試算した。林道の森林の公益的機能を除いた施業機能効果について費用対効果を計算したところ,林道作設費単価をmあたり10万円, 20万円, 30万円として計算したところ,費用便益比はそれぞれ13.04, 6.50, 4.34となり,その値は予想以上の大きな値となった。林小班の面積,評価の考え方によってかなり異なると思われる。この結果が評価方法の一助になると考えられる。