日本林学会誌
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林木の葉のSLAに関する研究 (I)
カラマツの葉のSLAと照度・季節・密度・施肥の関係
荒木 真之
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1971 年 53 巻 11 号 p. 359-367

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抄録
カラマツの長枝葉のSLAに関するplant factor等の影響および密度・施肥をちがえたカラマツの長枝葉のSLAとRLIとの間の回帰線の傾きの変化を調べた。使用したRLI-SLA回帰式はlog SLA(cm2/g)=-b log RLI(%)+log aであり,いくつかの知見を得た。
1. SLAは100%照度下であっても樹冠の上下によって値が少し異なる(図-1)。
2. SLAには100%照度下の場合は葉にある程度大小差があっても小枝差はない,そして高さが同じなら大枝差もない。
3. SLAに個体差はほとんどないが,単葉の面積あるいは長さにはかなりの程度の個体差がある。
4. 単葉の面積は5月~10月間には季節的な変化はないが,秋の重量は春の倍になるほどの増加があり, SLAには明らかな季節変化が認められる(図-2)。
5. 照度の低下に伴うSLAの漸増は単葉面積が相対値で100→30ほど漸減するのに対し,単葉重量が100→20まで漸減するためである(図-7)。
6. RLI-SLA間の回帰線はいずれも高い有意性をもって成立する(図-3, 表-2)。
7. 葉の明るさに応ずる形態変化の感受姓は施肥量が多い程急激に高まるが一定限度を越すとRLI-SLA回帰線の傾きは収束する(図-4)。
8. RLI-SLA回帰線は明るさの他に季節・密度・施肥の程度と関係が深い。
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