日本林学会誌
Online ISSN : 2185-8195
Print ISSN : 0021-485X
53 巻, 11 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • ツリミミズ類
    中村 好男
    1971 年 53 巻 11 号 p. 347-349
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    北海道北部に位置する植生の異なる三つの林において,落葉層および土壌中に生息するツリミミズ類の個体数,水平・垂直分布などを調べた。
    ツリミミズ類の個体数は,アカエゾマツ純林,トドマツ人工林,針広混交天然林の順に多かった。
    三地域からサクラミミズ (B型) Allolobophora japonicaとバライロツリミミズA. roseaの2種が採集されたが,前者は三地域のいずれにおいても優占していた。
    サクラミミズは落葉層 (L) および土壌層 (A) に生息していたが,とくにA層に多く,バライロツリミミズはA層にのみ生息していた。
  • 森 徳典, 坂上 幸雄, 土井 恭次
    1971 年 53 巻 11 号 p. 350-354
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    移植後の土じょう水分欠乏がスギ苗のアミノ酸代謝に及ぼす影響について調べた。4月中旬にスギ2年生苗を素焼鉢に移植し,土じょうの含水率を55~65% (A) と40~45% (B) に保持,および65%に調整したのち無給水で放置 (C) の3処理をした。苗木は昼夜20°C, 8,000 lux (12時間照明)のグロースキャビネット中に入れ, 5日目 (A, B) または4日目 (C) ごとに試料を採取した。
    移植後B, Cにおいては苗本の含水率の低下が著しく,枯死寸前の状態にまで乾燥した。発根は10日目にAの苗木にのみ認められた。
    ペーパークロマトグラフィー法により, 14種の遊離アミノ酸と2種のアマイドがみいだされた。おもなアミノ酸はアラニン,プロリン,アスパラギン酸,グルタミン酸で,これらで全アミノ酸量の70~80%を占めた。アミノ酸濃度は移植後増加する傾向を示し, B, Cでは特に顕著であった。
    含水率120%前後のとき枝葉のアミノ酸濃度は最大となり,その後はわずかに減少した。一方根ではアミノ酸濃度は増加し続けた。
    枝葉の多くのアミノ酸は含水率が120%前後以下になると濃度が低下したのに反し,アラニン,プロリンは比較的低含水率まで増加した。
    特にプロリンの増加は著しく,最初の濃度の10倍以上に達した。しかし根ではプロリンの増加はあまりみられず,むしろアラニン,グルタミン酸の増加が著しかった。
    移植苗は根系の吸水条件などが悪いために,移植後のわずかな士じょう水分欠乏も苗木の含水率を抵下させる。その結果としてスギ苗のアミノ酸代謝が大きく乱されたものと考えられる。
  • 堀 高夫, 北川 勝弘, 長谷川 好正
    1971 年 53 巻 11 号 p. 355-358
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    この報告では,林内各地における林道網路線からの至近距離を到達距離と称し,その面積的分布状況について,測定結果と理論考察とを対比しつつ検討してみた。ここで到達距離の分布関数として (8) 式の型のものを採り上げ,山岳林に対して (3) 式が妥当な結果を与えることを示した。
  • カラマツの葉のSLAと照度・季節・密度・施肥の関係
    荒木 真之
    1971 年 53 巻 11 号 p. 359-367
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
    カラマツの長枝葉のSLAに関するplant factor等の影響および密度・施肥をちがえたカラマツの長枝葉のSLAとRLIとの間の回帰線の傾きの変化を調べた。使用したRLI-SLA回帰式はlog SLA(cm2/g)=-b log RLI(%)+log aであり,いくつかの知見を得た。
    1. SLAは100%照度下であっても樹冠の上下によって値が少し異なる(図-1)。
    2. SLAには100%照度下の場合は葉にある程度大小差があっても小枝差はない,そして高さが同じなら大枝差もない。
    3. SLAに個体差はほとんどないが,単葉の面積あるいは長さにはかなりの程度の個体差がある。
    4. 単葉の面積は5月~10月間には季節的な変化はないが,秋の重量は春の倍になるほどの増加があり, SLAには明らかな季節変化が認められる(図-2)。
    5. 照度の低下に伴うSLAの漸増は単葉面積が相対値で100→30ほど漸減するのに対し,単葉重量が100→20まで漸減するためである(図-7)。
    6. RLI-SLA間の回帰線はいずれも高い有意性をもって成立する(図-3, 表-2)。
    7. 葉の明るさに応ずる形態変化の感受姓は施肥量が多い程急激に高まるが一定限度を越すとRLI-SLA回帰線の傾きは収束する(図-4)。
    8. RLI-SLA回帰線は明るさの他に季節・密度・施肥の程度と関係が深い。
  • 小沢 勝治
    1971 年 53 巻 11 号 p. 368-371
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 小林 一三
    1971 年 53 巻 11 号 p. 372-376
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
  • 安藤 嘉友
    1971 年 53 巻 11 号 p. 377-379
    発行日: 1971/11/25
    公開日: 2008/12/18
    ジャーナル フリー
feedback
Top