大阪府立急性期・総合医療センターは,2010年5月に「精神科救急・合併症入院料」の認定を受けた。精神・身体両疾患をもつ患者の治療と看護は,多くの労力を要し,両方の看護の専門性が期待され,看護師の役割は大きい。身体合併症を見つつ,精神科救急を受け入れる看護体制や方法を探りながら,マニュアルの作成・看護業務の現状と分析,院内協力体制など,さまざまな取り組みを行った。身体合併症とともに精神科救急に対応するためには,1)マンパワーの確保,2)身体疾患・精神疾患の両方に対する教育体制の充実,3)看護実践での困難さを少しでも取り除き,看護師間での知識や情報の共有,4)多職種との連携が重要であることがわかった。ここにあげた4項目の課題解決への努力が,「精神科救急・合併症入院料」認定につながったと考える。