2020 年 53 巻 1 号 p. 98-104
手術記録は公文書としての医療行為の記録だけでなく,合併症発生時の原因究明や再手術の際の参考になり,さらに自身・後輩のための教育ツールとしても重要な意味を持つ.したがって,正確で分かりやすいだけでなく,術者の思考や意図がわかるような記録である必要がある.これらを理解しやすくするためにイラストは最も重要であり,作成にあたっては幾つかポイントがある.筆者は「見ただけで手術がわかる」をモットーに手術イラスト描きに取り組んでいる.本稿では,腹腔内の状態,視野展開,術式の根拠などのオペレコに記載すべき要素をどのように表現するか,筆者が描いてきた手術イラストを抜粋しながら,我々の考えるイラスト描きのポイントを紹介する.