日本消化器外科学会雑誌
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人工肛門注腸補助器の臨床的有用性について
更科 広実深尾 立尾崎 梓岡村 隆夫岩崎 洋治川北 勲大島 統男
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キーワード: 注腸造影法, 人工肛門
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1980 年 13 巻 10 号 p. 1186-1190

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抄録
人工肛門より明瞭な注腸造影を得るために, 内外2筒からなる陰圧型の人工肛門注腸補助器を開発した.これとgyroscopeとの併用により, 直腸癌術後などの人工肛門保有者30例に注腸X線検査を行い, つぎのような利点が判明した.すなわち (1) 残存結腸の完全な二重造影像が得られ,(2) 人工肛門周囲を汚すことなく検査が終了し,(3) 腸管穿孔の心配が全くないことなどである.これらの検査でわれわれの補助器が有用であった症例を紹介し, さらに人工肛門からの高圧浣腸にも応用しているのでその実際について説明した.
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