日本消化器外科学会雑誌
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Needle Catheter Jejunostomyの実際と成分栄養法による栄養管理
相場 哲朗小山 真畠山 勝義吉川 和子武藤 輝一
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キーワード: 成分栄養法, 栄養管理
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1981 年 14 巻 3 号 p. 483-488

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抄録

当教室において12例にNeedle Catheter Jejunostomy (NCJ) を施行した.症例の大部分は手術侵襲の大きい食道癌, 胃癌全別例であり, NCJよりElemental Diet (ED) の投与を行った.検査成績では血清総蛋白値の有意の上昇が認められ, 血清アルブミン値, 体重も増加傾向を示した.
特に食道癌術前症例では栄養状態の改善が良好であった.NCJは術中だけでなく術前でも硬膜外麻酔あるいは局所麻酔下に容易に施行することができ, かつ合併症も見られず成分栄養法の施行に有用な方法と考えられた.

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