日本消化器外科学会雑誌
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術中胆管内庄および胆管内流量測定の意義
乳頭機能の評価と乳頭形成術適応について
園山 輝久木村 研志寺田 信國河合 隆寛野崎 昭彦松本 仁志弘中 武栗岡 英明山谷 和則桐山 藤重郎松本 学橋本 勇角田 冨士男沖野 功次
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1982 年 15 巻 12 号 p. 1855-1864

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抄録
胆石症症例に対し定圧流量を施行した47例, 定流内圧測定を施行した44例について, 乳頭機能および乳頭形成術適応について検討した.定圧流量10ml/min未満を乳頭形成術適応とし, 胆嚢結石群は平均49.1ml/min, 胆管結石群100.2ml/min, 乳頭形成群6.4ml/minを示した.乳頭形成群が定流内圧測定において明らかに異常値を示したのは, 灌流圧と回復時間でそれぞれ平均59.5cmH2O, 45.2秒であった, さらに, 薬物負荷による流量・圧変化をみる事により, 器質的のみならず機能的な病変の把握も可能で, 従来の乳頭形成術適応の判定基準より的確であることが示唆された, 特に, 定圧流量, 灌流圧および回復時間が重要な因子であると思われる.
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