日本消化器外科学会雑誌
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胃全摘術後に発生したBarrett様食道の臨床的検討
橋本 創中尾 量保宮田 正彦浜路 政靖坂本 嗣郎津森 孝生中村 正廣川島 康生
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1988 年 21 巻 1 号 p. 6-10

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抄録
Barrett様食道は下部食道粘膜が扁平上皮に代わり円柱上皮におおわれた病態である.胃全摘術施行症例に対して内視鏡検査ならびに食道粘膜生検を行った結果, 23例中5例にBarrett様食道の発生が確認された.さらにBarrett様食道は食道炎症例 (23例中13例) にのみ認められた.5例のBarrett様食道上皮は組織学的検索により全例, intestinal typeと診断された.
本症の病因は先天説ならびに後天説に大別されるが詳細な発生機序は明らかでない.今回得られた事実より胃全摘術後のBarrett様食道は逆流性食道炎の臨床過程において, 吻合部に隣接する空腸粘膜が口側へ進展したものであることを示唆された.
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