日本消化器外科学会雑誌
Online ISSN : 1348-9372
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潰瘍性大腸炎手術症例の検討
東郷 杏一川口 貢奥野 匡宥池原 照幸長山 正義鎗山 秀人本吉 宏行西森 武雄梅山 馨北野 厚生小林 絢三
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1989 年 22 巻 11 号 p. 2655-2659

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抄録
当教室で外科的治療が行われた潰瘍性大腸炎15例を対象に検討を加えた. 発症時年齢は平均29. 7歳であり, 男性11例, 女性4例であった. 罹患部位別では全大腸炎型12例, 左側大腸炎型3例, 重症度別分類では重症8例, 中等症7例であった. 合併症は白内障, 両側大腿骨頭壊死, 静脈血栓症, 痔疾患などがみられた. 手術適応は, 緊急手術が5例 (大出血3例, 穿孔1例, 中毒性巨大結腸症1例) であり, 準緊急手術が1例, 待期手術が9例であった. 手術術式は, 結腸全摘・回腸直腸吻合術7例, 結腸全摘・回腸瘻造設術5例, 大腸全摘・回腸瘻造設術2例, 盲腸瘻造設術1例であった. 術後は12例においてほぼ満足した社会生活を営んでいた.
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