日本消化器外科学会雑誌
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星状神経節ブロックが有効であった胃切除後ダンピング症候群の1例
澤田 公任澤田 正志
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1996 年 29 巻 11 号 p. 2127-2130

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抄録

66歳の男性. 7年以上前から毎朝食後, 胃切除後ダンピング症候群で悩んでいた. 主な症状は動悸, 脱力感, 倦怠感, 時としてその後の深い眠りなどがあり15分位続いた. 各種薬物療法, 食事療法, 運動療法などはほとんど無効であった. 1995年12月18日, 右側に星状神経節ブロック (SGB) を行った. 効果は劇的で翌日の朝食後は全く症状がなく快適な朝を過ごした. この日, さらに左側のSGBを追加した. 効果はその後10週間以上続いている.

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