丸山記念総合病院外科
2001 年 34 巻 2 号 p. 114-117
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
魚骨刺入が原因したと考えられる急性虫垂炎を経験した. 症例は59歳の男性で, 右下腹部痛を主訴に来院. 腹部所見, 腹部CT検査から魚骨による虫垂炎が疑われ手術を施行した. 虫垂先端部に魚骨が刺入していたが漿膜には達していなかった. しかし, 限局性の腹膜炎を伴っていた. これまでに報告された症例は虫垂穿孔から回盲部膿瘍や炎症性肉芽腫を合併した報告が多く魚骨が虫垂粘膜でどのように炎症を起こし虫垂炎が起こるのか必ずしも明かではない. 本症例は初期の病理学的変化が観察でき興味深いと思われた.
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら