胆道の機能と形態との両面の情報を同時に入手するため, つぎのごとき新しいRadiomanometryを創案した. すなわち胆道内圧を圧力変換器を介して自動記録せしめ, 術中X線テレビの映像を電動式カメラで連続撮影しそのシャッターシグナルを内圧記録紙上に同時記録する方法である. 75例に術中観察を施行しつぎのような結果を得た.
1) 胆嚢内結石嵌入例の胆嚢内静止時圧は結石浮遊例のそれより高値を示し, 胆嚢管出現時圧は胆嚢管の閉塞の有無に左右された. 2) 総胆管内静止時圧では総胆管有石群が胆嚢結石群より高値を示した. 3) 経十二指腸括約筋形成術の適応決定にあたり内圧のみならず末端部の動的変化を詳細に観察することが重要である.