日本消化器外科学会雑誌
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悪性閉塞性黄疸の治療
永川 宅和薬袋 俊次浅野 栄一泉 良平佐々木 紘昭山崎 軍治高島 茂樹小西 孝司倉知 圓宮崎 逸夫
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1976 年 9 巻 4 号 p. 466-473

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抄録

悪性腫瘍による閉塞性黄疸は, 腫瘍の形態, 浸潤度, 転移の有無などによつてその病態が異なり, 手術法の選択などに苦慮することが多く, しかも, 胆汁路は充分確保されていると思われるにかかわらず, 黄疸軽減効果がえられず, 肝不全, 腎不全, 消化管出血などの重篤な合併症をひきおこして死に至つてしまう場合がある.
著者らは, 過去14年間, 教室において手術が施行された胆・膵系悪性腫瘍患者について, その黄疸軽減効果と予後ならびにP.T.C.ドレナージの検討を行い, 教室における悪性閉塞性黄疸患者に対する治療方針について言及する.

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