日本消化器外科学会雑誌
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Zollinger-Ellison症候群
胃全摘後のmalignant gastrinomaの消長ならびに血清ガストリン値について
古味 信彦渡辺 英生櫛田 俊明蔵本 守雄宇高 英憲木下 真人藤野 良三高橋 正倫
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1976 年 9 巻 4 号 p. 456-465

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抄録

肝転移を伴うZollinger-Ellison症候群患者に胃全摘出術を施行することにより, 術後3年6ヵ月の現在経過良好である1例を報告する. 同時に, 本邦で報告されているZollinger-Ellison症候群51例について集計し, 胃全摘出術の効果について検討した. その結果, 転移のある症例においても胃全摘出術を施行する必要がある.
また, 胃全摘出術後の腫瘍の消長ならびに血清ガストリン動態とセクレチン, Ca負荷との関係について文献的考察を加えた.

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