2006 年 18 巻 1 号 p. 41-55
本論文では、眼科手術における在院日数を離散型の比例ハザードモデルを用いて分析した。対象としたのは主に白内障患者を対照とする水晶体の手術(1R-DRG(International Redefined Diagnosis Related Groups)2041)における在院日数である。どのような要因が病院ごとの在院日数に影響しているかを分析した。子供ダミー、退院先、処置・手術のタイプが在院期間に影響していることが求められた。また、患者の属性などを考慮しても病院ごとに在院日数に大きな差が認められた。さらに、どのような要因が病院ごとの在院日数に影響しているかを分析した。利益率が高いほど、また、地域的には北海道・東北の寒冷地の退院率が低く、在院日数が長くなる傾向が認められた。