医療経済研究
Online ISSN : 2759-4017
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軽医療における需要の価格弾力性の測定
―疾病及び症状を考慮した推定―
井伊 雅子大日 康史
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1999 年 6 巻 p. 5-17

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抄録

国民生活基礎調査基本調査('86、'89、'92、'95)の個票を用いて、軽医療、つまり入院する程度ではないが、自覚症状がある場合の対処方法に関する意思決定を分析した。その際に、軽医療の範囲である疾病名で明確に定義し、慢性疾患あるいは重症の疾病を排除した。これによって、従来の研究よりもより正確に軽医療を定義することができる。その結果、医療サービス需要の価格弾力性は0.123~0.149、また、自覚症状別に行った推定でも若干の例外を除いて1以下である事が確認された。

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