頭頸部癌
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口腔
舌癌の郭清範囲に関する検討
仲盛 健治宮崎 晃亘出張 裕也木戸 幸恵冨原 圭小林 淳一今井 崇曽我部 陽平山本 崇廣瀬 加奈子平塚 博義
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キーワード: 舌癌, 頸部郭清, 内向性発育
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2006 年 32 巻 4 号 p. 429-433

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抄録

舌癌の頸部郭清術の適応ならびに術式選択に関し,朝蔭ら(頭頸部がんのリンパ節転移に対する標準的治療法の確立に関する研究班)の推奨する治療案に基づき当科の264症例をretrospectiveに分析した。その結果,推奨治療案と同様の治療は182/264例に行われた。一次郭清時または原発腫瘍の再発なく観察期間内に組織学的頸部リンパ節転移を認めた症例は,T1, early T2, N0群で17/138例(12%),late T2,T3 N0群で2/5例(40%),any T,N1群8/10例(80%),any T,N2群25/29例(86%)であった。
T1-3のN0症例で推奨治療案に準じていない症例を併せて分析した結果,特にlate T2N0で内向性発育症例のリンパ節転移率が高かった。以上より,予防郭清を適用するlate T2の判断基準に腫瘍の発育様式を加味することの有用性が示唆された。

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© 2006 日本頭頸部癌学会
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