薬史学雑誌
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バイオ医薬品の承認動向
森本 和滋日向 昌司石井 明子
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2021 年 56 巻 1 号 p. 55-61

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抄録

目的:国立医薬品食品衛生研究所生物薬品部が組織された1989年以降30年でのバイオ医薬品の承認動向を調べた. 方法:バイオ医薬品の承認情報は,生物薬品部のウェブサイトと PMDA ウェブサイトより収集した. 結果と考察:第1期(1989~1998) ホルモン5品目,サイトカイン3品目,酵素3品目,エリスロポエチン2品目等を含む17品目のバイオ医薬品が承認され,今も使用されている.第2期(1999~2008) 抗体12 品目,ホルモン7品目,酵素6品目,インターフェロン類3品目等を含む34品目のバイオ医薬品が承認され,今も使用されている.第3期(2009~2018) 抗体43品目,血液凝固線溶系因子13品目,ホルモン9品目,酵素8品目,融合タンパク質4品目,ワクチン3品目等を含む82品目のバイオ医薬品が承認され,今も使用されている.なお,2020年までに販売中止された品目はカウントしていない.

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© 2021 日本薬史学会
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