魚類学雑誌
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西太平洋から得られたコニベ属 (コニベ亜属) の2新種および同亜属2種の有効性
佐々木 邦夫
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1992 年 39 巻 3 号 p. 191-199

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抄録
西太平洋から得られたニベ科コニベ属 (コニベ亜属) の2新種を記載した.Johnius (Johnius) trewavasaeは台湾, 香港およびシンガポールから採集され, 背鰭軟条が24-27本, 側線よりL方の鱗が5-6枚, 下方の鱗が7-10枚, 鰓弓下枝の鰓杷が6-8本で太短い, 肋骨が第11脊椎骨にある, 下顎長が頭長の33.8-38.4%などの形質で同亜属の他種から区別される.J.(J.) latifronsはタイとインドネシア (ジャワ島) から採集され, 背鰭軟条が25-29本, 側線より上方の鱗が7-9枚, 下方の鱗が11-14枚, 鰐弓下枝の鰓杷が7-9本で太短い, 両眼間隔幅が頭長の26.1-30.6%, 眼径が16.7-26.4%, 臀鰭第2棘長が25.9-37.1%などの特徴を示す.Bleekerによって南米のスリナム産として記載されたJohniusheterolepisとマラヤから記載されたJ. cantoriはともに属のレベルで実体が不明であった.両種はコニベ亜属の有効種で, 西太平洋にのみ分布する.
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