小学校通常学級に在籍する児童629名と発達性読み書き障害(DD)児38名を対象に,特殊音節を含むカタカナ非語書取の特徴とそれにかかわる認知機能を検討した.通常学級在籍児群における非語書取の平均正答率は,学年が上がると高くなるが,小学6年生でも約8.1%の児童が誤った.DD群の平均正答率は,いずれの学年も通常学級群に比べ低く,DDにとって困難な課題であることが示唆された.また,カタカナ単語の書取は全問正答できても,非語の書取で誤るDD児がいた.両群を合わせた重回帰分析の結果,カタカナ非語書取には音韻能力や視覚認知力,自動化能力がかかわっていることが示された.通常学級在籍群において,非語書取で成績の低い児童のうち5割以上は,これらの認知機能のいずれかで低下を認めた.本カタカナ非語書取課題は実施が簡便であることから,その他の課題と組み合わせることによりDD検出のための有用なツールになりうるのではないかと考えられた.