音声言語医学
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Dysarthriaにおける構音機能
―第一報: 直音と拗音の比較および母音の分析を中心として―
西尾 正輝新美 成二
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キーワード: 構音機能, 明瞭度
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2000 年 41 巻 4 号 p. 365-370

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抄録

Dysarthria患者58例を対象として構音の明瞭性について分析を行い, 主に以下の結果を得た.
1) 直音と拗音の比較では, いずれの重症度群ならびにタイプにおいても, 直音の正答率が有意に高値を示した.
2) 母音と子音の比較においては, いずれの重症度群ならびにタイプにおいても, 母音の方が高かった.
3) 母音の音素別分析では, いずれの重症度群においても/a/で最も高く, 前舌母音である/e/と/i/で低下する傾向がみられた.タイプごとの分析では, 運動麻痺を特徴とするタイプと麻痺を特徴としないタイプで傾向が異なった.
4) 母音の異聴傾向では, /i/は/e/に, 逆に/e/は/i/に置換されやすい傾向がみられた.
以上の結果に基づいて, dysarthriaにおける構音治療について検討を加えた.

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