2017 年 44 巻 2 号 p. 149-151
バージャー病は,四肢の中,小血管に好発し,非特異的な原因不明の慢性血管炎により,狭窄,閉塞を来す疾患である.本疾患は50歳未満の喫煙者において発症し,虚血症状に伴う冷感,知覚異常,間歇性跛行,安静時疼痛,潰瘍等の症状を呈する.診断は,血管造影検査による動脈の形態学的所見が重要で,末梢動脈の閉塞と側副血管路の所見からなされる.特にコルク栓抜き状の側副血行路の所見はcorkscrew signと称され,本疾患の特徴的な所見である.本稿では,corkscrew signについて言及する.