超音波医学
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症例報告
超音波で精巣の易回転性を評価し間欠性精巣捻転と診断した1例
垣内 雅隆丸上 永晃小田 侑希石田 憲太朗多田 明良松永 剛丸上 亜希田中 利洋平井 都始子藤本 清秀
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2021 年 48 巻 5 号 p. 287-291

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抄録

精巣捻転症は早急な診断と適切な治療が行われなければ,精巣機能の喪失につながる泌尿器緊急疾患である.間欠性精巣捻転症では,来院時に精索の捻転が解除されて症状が軽減しており,診断や今後の治療方針決定に難渋することが多い.今回,超音波で精巣の易回転性を評価し,間欠性精巣捻転症と診断しえた症例を経験したので,評価法を含めて報告する.症例は20代男性,5日前より間欠的な左側陰嚢痛を自覚しており,当院泌尿器科を受診した.超音波検査では,患側である左精巣には,反時計回りの180度の回転がプローブ走査で確認できた.検査中には疼痛の増強の訴えはなかった.

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© 2021 公益社団法人 日本超音波医学会
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