抄録
シロイヌナズナを用いた研究から、植物のペプチドホルモン、CLAVATA受容体の突然変異体は植物寄生性線虫の感染効率が下がることが知られている。一方、様々なトマト系統において、それぞれ線虫感染効率が異なることも知られている。我々は、3種9系統のトマトを用いて感染効率の検定試験を行い、Solanum lycopersicumのMicro-Tom, S. pennellii, そしてS. perubianumが有意にサツマイモネコブセ ンチュウの感染に対して抵抗性を示すことを明らかにした。さらに、これらのトマト系統からCLAVATA受容体のホモログを単離、シーケンスし、それぞれのトマト系統の線虫感染効率を調べることで、その感染効率を調節しうる遺伝子のSNPを多数検出した。今後、これらのSNPをさらに解析することで、線虫感染に対する抵抗性品種の育種に応用できる可能性があると考えられる。