抄録
わが国における医療提供体制は、これからの超高齢社会への対策として、病院完結型から地域完結型へと転換が進められており、超高齢社会では"病気とともに暮らす人"を地域で支えることになる。病院はこのような社会の変化に対応していくために、まず地域になくてはならない病院をめざしビジョンに向かって変革を繰り返す必要がある。その実現に向けて、内閣府は職場の意識や職場風土の改革とあわせ働き方の改革に自主的に取り組む必要性を強調している。これまで働きやすく働きがいのある職場づくりに取り組んできた。働く環境を整備することは、結果的に職員は定着し自己実現へと研鑽でき支援へと繋がった。看護職では離職率が13%から5.7%と減少した。また認定看護師30名、NP(Nurse Practitioner)3名、CNS(専門看護師: Certified Nurse Specialist)1名など、定着し自己実現していく看護師の増加につながる成果があった。