抄録
本研究の目的は、既存文献における記述から「看護援助」がどのように用いられているのかについて明らかにし、用語の用いられ方から「 看護援助」という事象を探求することである。医学中央雑誌Web版に搭載され、「看護援助」について記述されている文献の中から、33の文献を対象文献として選択した。対象文献を質的記述的に分析した結果、1)「看護援助」として表れている事象、その内容・特徴として10カテゴリ、2)「看護援助」の前に存在する事象・状況として6カテゴリ、3)「看護援助」に引き続き出現する事象として7カテゴリが抽出された。抽出された各カテゴリの関係は構造図として描写でき、「看護援助」の前に存在する事象・状況、「看護援助」として表れている事象、その内容・特徴、「看護援助」に引き続き出現する事象は循環していると推察できた。