日本鳥学会誌
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鳥類の方骨の形態学的観察
鮫島 正道大塚 閏一
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1987 年 35 巻 4 号 p. 129-144

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抄録

19目44科111属162種(亜種を含む)430個体の日本産および外国産鳥類の成鳥の晒骨標本を作成し,方骨について,形状,方骨と隣接骨との連結方法,含気孔の位置と数などを主眼として検索し た.
1)方骨の形状は,鳥類分類上の目•科内ではほぼ一致した.しかし,一部の目で目内変異が認められ,カワセミ科では科内変異が顕著であった.
2)方骨と隣接骨の連結方法も鳥類分類上の目内でほぼ一致したが,一部に目内変異•科内褒異が認められた.
3)方骨と隣接骨との四つの関節状態はそれぞれ相関関係がみられ,一つの関節が強い関節状態を示せば他の三つの関節も強い関節を示し,弱い関節のものは,他も弱い関節を示す傾向がみられた.
4)方骨の各部位の観察で変異が最も少ないのは,含気孔の位置と数の形質であった.
5)方骨の形状は生活型分類での鳥類の嘴の適応諸型との関連性が強く,目の異なるカツオドリとカワセミ,フクロウ類とワシタカ類などはそれぞれ非常に類似する方骨を有した.

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