2013 年 13 巻 1 号 p. 3-17
2012年12月開催の第42回理事会及び第10回総会において、『評価倫理ガイドライン』が承認された。このガイドラインの素案は、日本評価学会の評価者倫理・スタンダード策定分科会に参加した評価士である評価実務者が評価一般を念頭に作成したものであり、今後も引き続き個別分野における評価の特殊性に応じた調整や評価現場に即した継続的な改定が望まれる。本論文は、各分野の評価実務者による評価倫理ガイドラインの参照や改定の一助となることを目的に、ガイドライン策定の背景、目的、検討経緯を取りまとめるとともに、ガイドラインの考え方や想定している役割モデルなどについて考察を行ったものである。