日本菌学会会報
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菌学者のための生物多様性条約
安藤 勝彦
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2012 年 53 巻 2 号 論文ID: jjom.H23-11

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抄録

 生物多様性条約(CBD)が1993年に発効し,各国は,自国の天然資源に対して主権的権利を有することが認められた.現在,日本を含め193カ国が CBDに加盟している.海外の菌類の利用目的が,研究であろうが産業利用であろうが生物遺伝資源を使う限り CBD の対象であり,CBD に則した対応が要求される.本稿では,CBD第15 条を基本とし,海外生物遺伝資源の利用に関して CBD に則した対応について概説する.

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© 2012 日本菌学会
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