2022 年 63 巻 2 号 p. 49-52
Cladosporium spp. 2株(NBRC 4459とNBRC 6348)とAureobasidium spp. 2株(NBRC 6353とANCT-11003)の各菌体ディスクを純水に浸漬し,2 ℃,7 ℃,25 ℃に30 wk投入して経時的な生存率変化を観察した.その結果,全温度で生存率100%が維持され,30 wk保存株のPDA平板培地における25 ℃での菌糸伸長は各コントロール(継代培養保存株)と同等であった.起菌した菌体に対するラベンダー油の抗カビ活性にコントロールとの違いはなかった.以上から2~25 ℃で30 wkを超える供試菌株の純水保存が期待される.