産業精神保健
Online ISSN : 2758-1101
Print ISSN : 1340-2862
特集 働く女性の悩みとメンタルヘルス
女性のサステイナブルな働き方に必要なものは何か
辻 奈津子
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ジャーナル オープンアクセス

2023 年 31 巻 1 号 p. 25-29

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抄録

1999年に社会人になって以来,産前産後休業(産休),育児休業(育休),時間短縮(時短)勤務などを経て,これまで約24年間,休暇以外のブランクなく働き続けることができました.ある時,特に仕事の負荷が高く,呼吸が浅くなっていることを自覚し,会議の間に数分間時間を確保できることがあれば,自宅のソファに横になって深呼吸をしないと苦しいと感じていた時期がありました.その時に私を救ってくれたのは,同僚のEmpathy(エンパシー)をもって話を聞いてくれたことでした.サステイナブルに働き続けるためには,バランスの取れた食事,十分な睡眠,適度な運動による体調管理はもちろんのこと,様々な制度,仕事に直接関わる方々の理解,家事育児支援サービス,家族の協力,テクノロジーの活用は必要不可欠ですが,周囲の方々の気持ちや言動も大きな要因だと考えます.

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© 2023 一般社団法人 日本産業精神保健学会
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