産業精神保健
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大会長招聘講演
産業医科大学におけるシームレスな学生支援活動
上田 陽一
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2025 年 33 巻 1 号 p. 1-5

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抄録

近年,医学教育改革が急速に進んでいる.臨床実習開始前に共用試験(CBTおよびOSCE)に合格することで医師の指導監督下で医業を行うことができる診療参加型臨床実習が導入され,臨床実習から卒後研修までのシームレス化の促進が図られた.産業医科大学は,開学以来,「産業医学の振興と優れた産業医・産業保健専門職の養成と質の向上」を目的・使命としてきた.医学部教育および卒後教育においては,シームレスなキャリア形成プログラムを策定し,さらに,特色ある学生支援プログラムを実施している.文部科学省「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」(課題名:大学と企業の連携で育成する統合学生支援~働く人々が求める全人格的な「将来の産業医」の養成を目指して~)採択後,現在まで学生支援プログラムを継続・実施してきた.最後に,本学の目指すべき姿・あるべき姿として土屋健三郎初代学長による「建学の使命」および「産業医大未来構想2040~長期ビジョン~」の概要を紹介した.

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© 2025 一般社団法人 日本産業精神保健学会
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