2026 年 1 巻 2 号 p. 39-42
・認知症研修認定薬剤師として、地域での啓発活動(認知症サポーター養成講座と相談会)や電話相談を通じて、地域住民の認知症理解の促進と早期発見・早期対応につなげる取り組みを行っている。
・電話相談を契機とした症例では、服薬管理の困難さに着目し、用法の簡素化や一包化、自己注射の回数調整などを医師と連携して行い、アドヒアランスと基礎疾患のコントロール改善につなげた。さらに薬剤師がスクリーニング(TOP-Q)を実施し、医師への情報提供と受診勧奨を行うことで軽度認知障害の早期発見に至り、本人の不安軽減と継続的な支援体制の構築につながった。
・ 在宅独居の症例では、服薬管理困難や視力低下、生活環境の乱れに対し、多職種と連携して服薬支援方法(色分け、1 日分の手渡し等)を調整し、服薬継続を可能とした。さらに薬物療法の再評価と適正化により BPSD が軽減し、本人の意思表出や生活機能の改善につながり、在宅生活の継続支援と要介護度の改善につながった。